第3回 姫路・石巻”縁”展示会

東日本大震災の復興支援をきっかけに地域間交流を深めている姫路市と宮城県石巻市。

今年で3回目となる”縁”展示会は、「石ノ森章太郎とジュン展」「鈴木省一写真展 いしのまきのあさ」の2つの展示を、姫路文学館で同時開催します。

 

石ノ森章太郎生誕80周年記念「石ノ森章太郎とジュン展」

その少年の名前は ”ジュン”

石ノ森章太郎の ”分身”

石ノ森章太郎は生涯を通じてマンガの可能性を追求し続けた ”萬画家” でした。

それまでタブーとされていた新しい分野にも次々と進出し、その新しさゆえに ”難解” とされ、打ち切りになる作品もありました。石ノ森の、そうしたマンガへの深い愛情と執着を強く感じられる作品の一つに『ジュン』があります。

『ジュン』がはじめて掲載されたのは、1967年に手塚治虫が創刊した「COM」で連載された『章太郎のファンタジーワールド ジュン』でした。セリフがほとんどなく、絵とコマ割りの流れからイマジネーションだけで読ませる、前衛的なマンガ表現が大きな話題となり、第13回小学館漫画賞を受賞しました。しかし、世間が ”新しい” といったその技法は、石ノ森が『ジュン』以前から試みていたもので、「やっと時代に受け入れられた」そう表現するのが正しいのです。

長年、自らの心の隅にくすぶっていた様々な表現技術への挑戦が爆発したかのように、石ノ森の感性によってのびのびと描かれるファンタジーワールド。そこには、石ノ森の少年の日、青春のメモリアルがぎっしりと詰め込まれ、主人公の ”ジュン” は、石ノ森の分身ともよばれる特別なキャラクターとなっていきます。

本展覧会では、『章太郎のファンタジーワールド ジュン』をはじめ、以降複数の雑誌で連載された『ジュン』シリーズの貴重な原画を多数展示いたします。また ”ジュン” を通して、石ノ森作品やその歴史を旅することで、萬画家・石ノ森章太郎自身についてもご覧いただくことができます。

――さあ、”ジュン” と一緒にイマジネーションの旅へ!

石ノ森章太郎 ISHInoMORI SHOTARO [1938.1.25~1998.1.28]

■宮城県登米群中田町(現・登米市)出身 ■1954年に『二級天使』でマンガ家デビュー ■1956年トキワ荘に入居し、マンガ家として若き日々を過ごす ■1964年に代表作となる『サイボーグ009』を発表。以降、『仮面ライダー』『佐武と市捕物控』など数々のヒット作を生み出し、特撮やアニメーションの世界にも活躍の幅を広げる ■1989年「萬画宣言」を行い、自らを ”萬画家” と名乗る。 ■没後10年の2008年に角川書店刊『石ノ森章太郎萬画大全』が出版され、”一人の著者が描いたコミックの出版作品数が世界で最も多い”として「ギネス世界記録」にに認定された

 

「石ノ森章太郎とジュン展」チラシ(表)(PDF)

「石ノ森章太郎とジュン展」チラシ(裏)(PDF)

 

関連イベント  ≪イベントはすべて終了しました≫

  • オープニングセレモニー

日時 2018年9月15日(土曜日)9時50分から10時

場所 姫路文学館講堂(北館3階)

  • 「萬画の国・いしのまき」スペシャルアニソンLIVE

出演 影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし

日時 2018年9月16日(日曜日)17時30分から19時30分

会場 イーグレ姫路3階 あいめっせホール

  • ワークショップ「マンガ缶バッジづくり」

会期中の土曜日・日曜日・祝日に、缶バッジづくりをお楽しみいただけます!

場所 姫路文学館 特別展示室入口前

参加費 100円

  • 石ノ森章太郎&ジュンと旅するスタンプラリーin姫路

姫路文学館内に設置された6箇所のチェックポイントでスタンプを押し、全部集めた方には「石ノ森章太郎生誕80周年記念缶バッジ(非売品)」をプレゼント!

期間 2018年9月15日(土曜日)から10月28日(日曜日)

 

オリジナルグッズ

「石ノ森章太郎とジュン展」限定オリジナルグッズを販売いたします。今回の展示から販売される新しいラインナップもありますので、お楽しみに!

そのほか、石ノ森萬画館でしか買うことのできないオリジナルグッズも多数販売いたします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コラボメニュー

南館1階の水屋珈琲にて、展覧会コラボメニュー「ジュンと旅するデザートワールド」(ざくろのゼリー・アイスシュー・チーズケーキ&プラムの3種のデザートがのったデザートプレート)をお楽しみいただけます。

 

鈴木省一 写真展「いしのまきのあさ」

宮城県石巻市 あの日から7年

闇夜から溶け出す希望の光 ふくらむ未来への種 正解なき復興の姿

朝の景色に浮かび上がる 石巻の今

『いしのまきのあさ』シリーズは2013年1月より現在まで東日本大震災の被災地・宮城県石巻市を日の出の時間帯に撮り続けている作品です。2013年当時の石巻は震災の暗闇から復旧が進み、少しずつ明るさを取り戻しつつあり、街の景色も大きく変化していた時期でした。そのような状況と夜明けの時間帯とが同じように感じ、朝の石巻の風景を撮影し始めました。

夜から朝に変わる一瞬、黒い闇は太陽の光によって溶け出し、次第に青みを帯びていきます。母なる海と父なる空。青は新しい命を生み出す力を持つ色です。大いなる海と空に抱かれた石巻は青に宿るその力にあふれているように感じています。一日のはじまりの青い空気の中、変わることなく続く自然の営みと、それでもそこに生きると決めた人たちの営みが、明るくなるにつれて次第に動き出していきます。『いしのまきのあさ』の写真にはそんな新しい命の鼓動がたくさん詰まっています。

『復興』という正解なき大きな問題の前に変化し続ける今の石巻の景色は、災害大国日本に住む人にとって決して他人ごとではなく、誰もが見ておくべき景色だと思います。

『いしのまきのあさ』の写真から一人でも多くの方が石巻に興味を持つキッカケになることを願っています。

鈴木省一(写真家・神奈川県出身 宮城県石巻市在住)

「いしのまきのあさ」チラシ(表)(PDF)

「いしのまきのあさ」チラシ(裏)(PDF

 

関連イベント ≪イベントはすべて終了しました≫

ギャラリートーク

写真家・鈴木省一さんと共に、写真展「いしのまきのあさ」をご観覧いただくギャラリートークを開催いたします。写真にまつわる数々のおはなし、被写体となった景色や人々への想い、石巻での生活など、貴重なお話を伺うことができます。

日程 2018年9月15日(土曜日)

時間 1回目:10時30分から、2回目:13時00分から

場所 企画展示室(北館中2階)

参加費 当日の観覧券が必要です

 

「石ノ森章太郎とジュン展」「いしのまきのあさ」開催概要

会期 平成30年(2018年)9月15日(土曜日)から10月28日(日曜日)

開館時間 午前10時~午後5時(入場は午後4時30分まで)

休館日 9月18日(火曜日)、25日(火曜日)、10月1日(月曜日)、9日(火曜日)、15日(月曜日)、22日(月曜日)

観覧料 一般300円、高校・大学生200円、小学・中学生100円

  • 上記観覧料で「常設展」「石ノ森章太郎とジュン展」「鈴木省一写真展」が観覧できます。
  • 20名以上の団体は2割引き

主催 姫路市

協力 宮城県石巻市・石ノ森萬画館・石森プロ

 


イベント詳細

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