企画展「絵本作家 長谷川集平の仕事展 絵本デビュー46年のキープ・オン・ロッキン!」

きっとそこは天国のちょっと下

—歌詞「猫ヒゲDance」より

姫路市出身の絵本作家長谷川集平さんが『はせがわくんきらいや』で鮮烈なデビューを果たしたのは、1976年、まだ武蔵野美術大学の学生だった21歳の時のこと。自身もその被害者である森永ヒ素ミルク事件を扱いながら本当の愛や優しさを問うこの作品は、独特の作画スタイルとともに絵本の新たな可能性を切り拓きました。

以来、『とんぼとりの日々』『トリゴラス』『日曜日の歌』から、東日本大震災後の三部作『およぐひと』『アイタイ』『あなに』、そして近年の『ファイヤー』まで、つねに名もなき小さな人たちの心の営みをすくい上げ、絵本に刻み込んできました。

また、『見えない絵本』(1990年第20回赤い鳥文学賞)や『デビルズドリーム』などの小説、『絵本づくりトレーニング』や『映画未満』などの評論、イラストレーション、音楽活動等々、いずれの分野でも、ひと所にとどまらぬ探求の旅を続けています。

作家のポートレートで手に持つのは長崎の五島列島福江島に立つ大瀬崎灯台の模型。「闇に光を投じる灯台のような仕事がしたい」という集平さんの視線の先にあるものとは―――。

長谷川集平さんの多岐にわたる表現活動の軌跡をたどり、そのロックンロール・スピリッツに迫ります。

長谷川集平画「自画像 キープ・オン・ロッキン」

長谷川集平「自画像 キープ・オン・ロッキン!」(2021年)

長谷川集平(はせがわしゅうへい)(絵本作家・ミュージシャン)

1955年兵庫県姫路市生まれ。兵庫県立姫路東高等学校卒業、武蔵野美術大学中退。長谷川集平氏のポートレートです

1976年『はせがわくんきらいや』で絵本作家デビュー。1977年に松本猛と絵本モンタージュ論を提唱。1991年から長崎市に住む。2002年から2018年まで京都造形芸術大学客員教授。2012年第34回姫路市芸術文化賞受賞。著書はほかに、絵本『パイルドライバー』『ホームランを打ったことのない君に』(2007年第12回日本絵本賞)『大きな大きな船』『むねがちくちく』、小説『石とダイヤモンド』『鉛筆デッサン小池さん』(1992年第14回路傍の石文学賞)、評論『音楽未満』『読了できない絵本たち』など多数。

シューへ―・ガレージ(絵本作家長谷川集平とロックバンド・シューへーのオフィシャルページ)

展覧会概要

会期 令和4年(2022)1月15日(土曜日)から3月21日(月曜日・祝日)

休館日 毎週月曜日、2月24日(木曜日)

開館時間 午前10時から午後5時(入館は4時30分まで)

会場 姫路文学館 北館

観覧料  一般310円、大学・高校生210円、中学・小学生100円 未就学児無料

  • 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方(手帳またはミライロIDの手帳画面を提示してください)及び介護者1名、姫路市内在住の65歳以上の方、どんぐりカード・ココロンカード提示の小中学生は無料。
  • 20名以上の団体は2割引

協力 シューへ―・ガレージ

主催 姫路文学館

イベント(イベントはすべて終了しました)

会場はいずれも講堂(北館3階)

長谷川集平講演会「姫路~名古屋~東京~長崎」

日時 1月15日(土曜日)13時30分から15時(開場は13時)

定員 80人(要申込)

申込方法 往復はがきまたは申込フォームのいずれかで、(1)イベント名、(2)郵便番号、(3)住所、(4)氏名、(5)電話番号を明記して、姫路文学館(〒670-0021 姫路市山野井町84番地)までお申し込み下さい。

申込締切 1月10日(月曜日・祝日)必着(応募多数の場合は抽選)

絵本朗読劇で楽しむ長谷川集平の世界(KOTOBAまつり連携イベント)

親子で楽しむ朗読劇。兵庫県立姫路工業高等学校演劇部のみなさんが、長谷川集平さんの作品を上演。

絵本朗読劇は、まん延防止等重点措置の期間延長に伴い、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、開催を中止いたします。

シューヘー トーク&ライブ

長谷川集平(ギター)と妻クン・チャン(チェロ)からなるライヴ・ユニット「シューへー」のロック演奏とトーク。

日時 3月19日(土曜日)13時30分から15時(開場は13時)

定員 80人(要申込)

申込方法 往復はがきまたは申込フォームのいずれかで、(1)イベント名、(2)郵便番号、(3)住所、(4)氏名、(5)電話番号を明記して、姫路文学館(〒670-0021 姫路市山野井町84番地)までお申し込み下さい。

申込締切 3月5日(土曜日)必着(応募多数の場合は抽選)


イベント詳細

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